センター試験|国語 漢文・古文の攻略方法

センター国語の特徴

センター国語は、大問4つからなります。評論、小説、古文、漢文から各1題ずつ出されます。制限時間は80分。この4題を計80分で解くことを要求されます。時間配分を考えると、単純計算で行けば、1題につき20分かけられることになります。しかし、ここで大きく注意しなければならないことがあります。

難易度がジャンルによって異なる

評論、小説、漢文、古文ではそれぞれ難易度が異なります。

どのジャンルも同じくらいの難易度なんだろうという先入観は捨ててください。

具体的に言うと、古文が一番難しいと言われています。次に評論、小説が難しく、漢文が一番カンタンで解きやすいと言われています。

もちろんこれは年にもよりますし、個人の得意不得意にもよりますから一概には言えませんが、総体的に見るとこのパターンであることが多いようです。

よって、漢文に20分割くのではなく、15分程度で解き、残りの5分をほかのジャンルにあてるという方法をおすすめします。

漢文は慣れれば早く解けますし、早く解いてもミスが少ない科目です。ある程度答えが明白だからです。対して、評論、小説、古文は選択肢が漢文ほど明白に選べません。その分時間を食います。ですから、漢文を早く解いてあげて、ほかに少しでも多くの時間を割けるようにしたほうが賢明です。

ここで、各ジャンルについて、

  • センター対策としておすすめの指導法

を提示していきたいと思います。

 

※本記事は、あまり古文・漢文に触れていない理系の生徒さんにまで、対応しているため、文系の生徒さんには簡単すぎる部分もあるかもしれませんが、”基本に立ち返る”という意味でご一読いただけると幸いです。

漢文について

漢文は一番コストパフィーマンスの良い教科です。漢文は、覚える句型も少なく、ましてや頻出である句型はわずかしかありません。大した暗記量を必要とせずに、問題に対処することができるという素晴らしい科目なのです。

ですから、まず4ジャンルのうち、真っ先に完成させたい科目でもあります。以上を踏まえて、以下のような手順でセンター漢文の対策をさせることをおすすめします。

⑴まずは、一レ点などの返り点、返読文字、置字、再読文字の使い方を覚えましょう

私たちが日本語を読む際も、日本文の成り立ち、規則を知っているから読めますよね。意識をしていなくても、ある一定の規則を守ってわたしたちは日本文を読んでいます。漢文も同様です。漢文の成り立ちの規則をまず学びましょう。

ここでのポイントは、

漢文は日本文と違って語順が違う!ということを意識すること

です。

そして、その語順を知ることで、どれが主語か、どれが述語か、それが目的語か、というのがわかってしまうのです。ですから、漢文は、この基礎をしっかり学ぶことで簡単に読めてしまう科目なんです。負担が少なく効果が出やすいとはこういう理由にもよります。しっかりマスターさせましょう。

 

⑵次に、句法を覚えましょう

二重否定、全部否定、禁止、疑問、反語、が主に頻出として覚える部分になります。

否定を表現するのにはこの漢字の組み合わせ、禁止を表現するのにはこういう組み合わせ・・・とほとんど決まりきったものを覚えるだけです。しかも、不とか無なら否定だろうなあ、とか、想像できるような漢字ばかりなので、覚えるのもそんなに苦ではないはずです。また、量も全く多くありません。

更には、抑揚、使役、受身、比較、選択、仮定、限定、願望、詠嘆のような表現の句型も、追加で覚える必要がありますが、こちらはそれぞれ数個の句型を覚えれば対処できます。暗記量で漢文ほど少ない科目はないのではないでしょうか。ですから心配はいりません。

⑴⑵の段階で使う本としてオススメなのは、

・『漢文教室』三羽邦美 旺文社 

です。

規則や句型を平易にわかりやすく書いてくれています。ここまで噛み砕いている書はなかなか無いのではないでしょうか。

⑶覚えたものを使う練習をする

句型まで覚えたら、生徒さんは、ほとんどの文章を読めるようになっているでしょう。あとは、実践のみです。実際に文章の中で句型が使われていることをたくさん経験しながら、このように使われるのか、というのを体感させ、自分のものにさせていけばよいのです。それだけです。

はじめは、馴染みのあることわざにまつわる漢文を読ませていくとよいでしょう。たとえば、五十歩百歩、蛇足、矛盾、塞翁が馬・・・これらはすべて古代中国の中で生まれてきたものなんですよ。それらのことわざが生まれてきた経緯を記述した文章を読んでいくと、とっつきやすく、会得させやすいでしょう。

・『漢文教室』三羽邦美 旺文社

この本はまさに、そういうことわざと文章をたくさん載せている本です。平易に書かれていて、説明も簡潔ですので、とくに初心者や苦手意識を持っている生徒さんにはおすすめです。面白く漢文に慣れ親しむことができるはずです。

そしてここまで来たら、もっと文章題の演習を行うとより実践力が上がるでしょう。


・『マーク式基礎問題集 漢文』河合塾

マーク式なのでセンター試験への布石にもなり、問題も一般的でおすすめできます。

このように演習本を一冊やり終えてから、大学入試センター試験の漢文過去問に取り組ませてみましょう。

きっとこの頃には、生徒さんは、漢文を解くのが楽しくなっているはずです。

古文について

センターの古文は難しいと言われています。

「各大学が個別に行う二次試験よりも難しい文章を出している」

「全文を理解するのは高校生には極めて難しい」

と批評する方も多いです。この難易度を考慮して対策するのが一番効率が良いでしょう。

つまり、古文は難易度が高く、全部を理解するのは非常に難しいので、

古文に固執しない

というのをセンター試験の勉強においてはおすすめします。もちろん、標準的な水準に持っていくのは当然です。しかしそこから先、もっと読めるようにと難しい文章をたくさんやったところで、あまりコストパフォーマンスはよくありません。ほかのジャンルの大問をしっかりとれるようになってから、古文を深く勉強したい生徒さんにはさせればよいでしょう。ほかのジャンルの点数の方が伸ばしやすいので、標準まで持っていったらとりあえずは深追いしないようにしましょう。

このことを踏まえて、古文はこのような手順で勉強させるとよいでしょう。

⑴古典文法を覚える

漢文のところでも説明しましたが、現代文には現代文の、漢文には漢文の、古文には古文の規則や決まりがあります。現代においては現代文を読むことが当たり前ですが、平安時代になんかは古文を読むことが当たり前だったわけです。漢文は古代中国で親しまれたものです。このように、時代や国によって文の成り立ちに規則があることを意識しながら、古文の規則、つまり古典文法というものを学習させてください。

古典文法においては、まずは、

動詞の活用、形容詞・形容動詞の活用の活用を覚えさせましょう。

たとえば、現代文では、動詞の活用を五段活用で覚えました。大体どの動詞も五段活用にあてはめれば活用できたものです。小学校のときに学習したのではないでしょうか。しかし、それが古文になると、四段活用やら下一段活用やら上一段活用やら・・・と動詞によってそれぞれ別の活用をとるようになります。まずそれを覚えさせなければなりません。

活用を覚させたら、次は助動詞と動詞を、そして敬語を覚えさせます。

流れとしては、私たちが小学校の時に国語の時間で勉強したことと同じです。それが、昔の言葉、古文になった、ただそれだけです。

ここまでを勉強するのに、初心者の生徒さん(特に理系の方)にはこれをおすすめします。

・『古文教室』望月光 旺文社

この本は、初学者にもわかりやすく、かつ非常に丁寧に書かれた本です。どんなに苦手意識がある生徒さんでも、この本ならきっと、古文を勉強しようという気になれると思います。

⑵古文知識を頭に入れる

何度も言うように、古文は昔の日本で使われていたものです。ですから、昔の日本の文化背景を知らないと読めません。現代人の特徴を知ることなく現代文を読めるでしょうか?英語圏の人たちの習慣や特徴を知ることなく英語が読めるでしょうか?皮相的に読めても、深い理解は得られません。ですから、古文を実際に読みながら古文知識というのを身につけて欲しいのです。

・『富井の古文読解をはじめから丁寧に』富井健二 東進ブックス

を使うことをおすすめします。短い文章を読みながら、徐々に無理なく古典知識をおさえられます。レイアウトも見やすく、取り組みやすいと思います。

⑶ ⑴と⑵を踏まえて、古文読解を行っていく

⑴と⑵で知識を身につけたら、あとは実践あるのみです。多くの古文を読んで、古文というものにたくさん触れて、慣れさせていきましょう。

・『古文入門』z会

がおすすめです。良質で有名な文章ばかりなので、力を確固としてくれるでしょう。

ここまできたら、センター古文過去問に取り組ませましょう。この頃には、生徒さんは、古文にある程度自信をもって過去問を解けるようになっているはずです。

まとめ

以上、センター古文漢文を攻略するのに、どういう段階を踏んで取り組めばよいかを説明してきました。

一つ一つ着実に段階を踏んでいけば、気づくとセンター過去問を難なく取り組めてる未来をつかめるでしょう。

是非指導の参考にしていただけたら幸いです。

 

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記事執筆者:智晴

有名私立大学在学中。家庭教師歴四年。実学だけでなく、ピアノや歌など芸術の教養を深めることにも邁進しています。

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