【英語講師必読!】リスニング強化のための発音指導♪

【英語講師必読!】リスニング強化のための発音指導♪
みなさんこんにちは!
今回は、「LとRの発音」や「よりネイティブのように聞こえる」発音について、上達のコツを体験談とともに公開いたします!
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はじめに
英会話を勉強しているという人の大半は、リスニングが苦手といっています。特にLとRを聞き分けることっていうのが最大の難関でしょう!
リスニングが苦手だから生徒にリスニングのCDを何度も聞かせて…と考えている先生も多いと思いますが、僕は「あるモノ」を鍛えたことによって、全然関係のないと思っていたリスニングが上達してしまったのです。今回はそのお話です。
僕がトレーニングしたモノとは、「発音」。
最初はLとRの違いが相手に伝わるようにするためのトレーニングを独自でやっていました。練習しているうちに、LとRを区別して発音しないとだんだん気持ち悪くなってくるのです。その「気持ち悪さ」が大事なのです!
ただそれをトレーニングしていただけなのですが、自然とLとRが聞き分けられるようになったんです! つまり、耳も聞き分けないと気持ちが悪くなってきたんです。
では、どういう発音練習をしたかというといたってシンプルです。
何でもいいので英文が豊富なものを1つ選んでください。英字新聞でもいいですし、映画のせりふでもいいです。生徒が関心を持ている英文や、好きなアーティストの歌詞でもよいと思います。ちなみに僕は洋楽の歌詞で練習していました。ぜんぜん慣れていない人は、邦楽(日本人アーティスト)の歌詞にある英文からトライするのもいいでしょう。発音を鍛えるわけですから、難しい単語を含んだ英文は避けたほうがよいと思います。
生徒にあった教材(英文)を見つけたら、下の「極意」を参考にゆっくり声に出して読ませましょう。最初は一語一語ゆっくり読ませて結構です。それを何回も練習させます。慣れてきたら少しずつスピードを上げて読ませましょう。
「今回は10秒以内に読む!」「できたので8秒以内に読む!」という感じでタイムを縮めていくとゲーム感覚でやる気も起こることでしょう!
指導1 絶対にLとRは区別させる!
英語の上級者でも、「たいした違いはないだろう」と無視してしまうのですが、ネイティブにとってLとRはまったく別モノ。
15年以上も前でしょうか…。僕がネイティブと話をしているときに、イヌやネコを育てる「ブリーダー」についての話題が出たことがあります。「育てる」を英語では”breed”というので、「育てる人」ということで”breeder”ですね。「一番のブリーダーになるにはねぇ」と言おうと僕は、日本人なのでふつうのカタカナ発音で「トップブリーダー」と言いましたが、コレが大失敗!
なんとそのネイティブには”bleeder”と認識されてしまったのです。”bleed”とは「出血する」という意味。ですから、”bleeder”は「出血している人」、”top bleeder”だと「出血している人のチャンピオン(?!)」という意味になります!
lightもrightも近いからライトと言えば両方とも認識できるだろう…と思ったら、とんでもない! ネイティブにとって、LとRは別モノ! そのくらい違うのです。このLとRの発音を持つ言語はいろいろ英語以外にもいろいろありますが、スペイン語でもイタリア語でも…、LとRの発音は世界共通! この発音の違いは必ず身に付けさせましょう!
いろいろな英語に関する教本が出ていますが、ほとんどの本が「図にある口の形をまねてください」と書かれています。しかし、きちんと発音できている人はかなり少ないようです。日本語ではLとRも同じ「ラ、リ、ル、レ、ロ」の音ですが、下記の点を注意して指導しましょう。
Rの発音は小さい「ゥ」と入れるようにラリルレロを言ってみてください。
「ゥラ、ゥリ、ゥル、ゥレ、ゥロ」という感じになります。この発音を生徒に指導すれば、間違いなくネイティブはRの音声として認識してくれますから、その発音を常に意識させましょう!
では逆にLの発音はどうすればいいか。「ン」を言ってからラリルレロを言わせます。「ンラ、ンリ、ンル、ンレ、ンロ」という感じになります。コレができればLの発音は合格!
指導2 母音と母音にはさまれたTの発音はLになる!
「母音」とはア、イ、ウ、エ、オの発音のことです。
これは僕が洋楽を聴いていて発見したことなんですが、ビートルズの“Hey, Jude”のエンディングが“better, better…”となっていうのに、CDでの発音が「ベラベラ・・・」ってなっていたのです。またあるときに、ディープ・パープルの“Smoke On The Water”を聴いていたのですが、“water”の発音が「ウォーラー」に聞こえるではありませんか!
それからいろいろなものを聴いてみるとある法則を見つけたのです。それが「母音と母音にはさまれたTの発音はLになる」ってコト。
生徒に説明してもよくわからないと思うので、例にある単語を黒板に書いてしっかり確認させましょう! 少しDの音が混じっていればmuch betterです!
例) water(ウォーター) →ウォーラ(ー)
better(ベター) →ベラ(ー)
butter(バター) →バラ(ー)
get away(ゲット アウェイ) →ゲラウェイ
指導3 「ット」や「ッド」で終わる単語は「ッ!」と発音させよ!
単調ではっきりと発音する日本語と違って、英語は単語1つとってみてもわかるように強弱があります。例えば“good”を生徒に発音させると、どうしても「グッド」と言ってしまいますね。英語圏の人が発音した場合、「グ」にアクセントがある。だから、スピーディな会話では最後の「ド」はほとんど聞こえません。最後が「ット」や「ッド」で終わる単語は、音楽のスタッカートのように区切るように「ッ!」と発音するように心がけると英語らしくなるでしょう。TやDで終わる単語は要チェックです!
例) put(プット) →プッ
understood(アンダーストゥッドゥ) →アンダストゥッ
bad(バッド)→バッ
it(イット) →イッ
get down(ゲットダウン) →ゲッダウン
指導4 前置詞を鍛えよ!
英語で大切なのは何と言っても「前置詞」。使用頻度はダントツに多いでしょう。スピーディに発音すると微妙に発音が変わるものもあるので、気になるものをピック・アップしておきました。これを参考に読ませてください!
例) for(フォー) →フ(下唇をかんで発音する)
about(アバウト) →(ゥ)バウト(だから歌詞とかで“’bout”と書く)
in(イン) →エン(イとエの間の「エ」)
on(オン) →アン(アとオの間の「ア」)
指導5 「~イング」の単語は「~イン」と発音させる!
よく歌の歌詞に“~in’”という形を見たことはないですか? 例えば、goin’ とか、lovin’とか…。知っている生徒も多いとは思いますが、コレは“~ing”を省略した形。
なぜこうなったのかは、発音してみればわかりますが「~イング」の場合「グ」はほとんど聞こえないのです。そのため口語英語ではgoing(ゴゥイング)をgoin’(ゴゥイン)といったり、loving(ラヴィング)をlovin’(ラヴィン)と書いたりするわけです。つまり略してあっても、なくても、この“g”の発音はほとんどしないんですよ。結構重要ですね!
例) I’m studying English.
アイム スタディン イングリッシュ
Kaori is always drinking a lot of white wine.
カオゥリズ オゥウェイズ ドゥリンキン ァロッラヴ (ホ)ワイッワイン
指導6 不定詞の「to+動詞」で英語っぽく!
これは僕が会話する中で見つけた発音方法です。
英語で特に重要なモノの1つとして「不定詞」というものがあります。もう覚えたでしょうか? 大雑把にいうと「動詞の前にある”to”のコト」ですね!
不定詞の”to”を「ナ」と発音させましょう。最初は「え?!」って思うかも知れませんが、スピーディーにいうとなめらかに聞こえます。歌の歌詞によくあるwanna[ワナ](=want to)、gonna[ゴナまたはガナ](=going to)もそこから来たのでしょうね!
例) I try to get down.
アイ トライ ナ ゲッダウン
終わりに
おそらく、英語指導においては一番後回しにされているのが、発音の指導です。しかし、発音を上手に指導することが生徒に興味を与え、最終的にそれが英語力を総合的に向上させるきっかけとなることは間違いありません。特に発音の向上は、「リスニングするためのコツ」を身に付ける最短ルートですので、「英語ができるようになった…かも(?!)」という感動を与えることもあるでしょう。
生徒が用意した英文を読むわけですから、ラップだったり、歌いたい歌の歌詞だったりと楽しくないはずはありません。苦手な生徒こそ、5分でも10分でも時間をとって発音のトレーニングをしましょう!