他業界の動向を知ろう!最低賃金改定後、時給はなんと〇〇円に、、、?!
はじめに
一人でも多くの応募者を獲得したい気持ちは皆同じ。
採用活動の際に「ライバル」について考えたことはありますか?
採用ご担当者様、ライバルは他塾だと思ってはいませんか?
ライバルは他塾?いや、違います。
本当のライバルは他業界なのです!
今回はなぜライバルが「他塾」ではなく、「他業界」なのかについて、株式会社リクルートジョブズが発表している平均賃金レポートと塾講師ステーションに掲載されている求人の平均時給データをもとに、徹底解明していきたいと思います。
1.調査概要
調査対象及び集計方法は以下の通りです。
<調査対象>
~時給編~
・2016年度10月度に「TOWNWORK」「TOWNWORK社員」「fromA navi」にて掲載中の求人
・2016年11月1日時点で「塾講師ステーション」にて掲載中の求人
(ともに正社員、契約社員などは除き、アルバイト求人のみを対象とする)
~変動額編~
・2016年度9、10月度に「TOWNWORK」「TOWNWORK社員」「fromA navi」にて掲載中の求人
・2016年9月1日、11月1日時点で「塾講師ステーション」にて掲載中の求人
(ともに正社員、契約社員などは除き、アルバイト求人のみを対象とする)
<集計方法>
・塾講師ステーションの求人については給与単位はすべて時給に換算(日給、月給は除く)
・ともに勤務スタート時の時給で計算
・各媒体(「TOWNWORK」「TOWNWORK社員」「fromA navi」と「塾講師ステーション」)とエリア別でクロス集計
(塾講師ステーションについては指導形態別で表記する)
<エリア区分>
対象媒体に掲載される求人情報記載の所在地に準拠し、エリア区分は以下の通りとします。。
北海道 : 北海道
東北: 宮城県、青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県
北関東: 栃木県、群馬県、茨城県
首都圏: 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
甲信越・北陸: 山梨県、長野県、新潟県、石川県、富山県、福井県
東海: 愛知県、三重県、岐阜県、静岡県
関西: 大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県
中国・四国: 広島県、岡山県、山口県、島根県、鳥取県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県
九州: 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
調査結果
~時給編~
~変動額編~
特筆すべき点・考察
~時給編~
全業種のエリア別時給額を見たとき、首都圏の時給額が圧倒的に高いことが分かります。2016年10月1日以降、最低賃金が907円と、47都道府県の中で1番高い最低賃金額となっていることも理由として挙げられますが、それ以上に首都圏では求人の数が求職者の数を上回っており、ある程度の高時給に設定しなければ応募者が獲得できないことが理由として挙げられます。
次に飲食業界の平均時給について述べます。総務省統計局が2016年11月29日に公表した『労働力調査』によると、2016年10月度の宿泊業・飲食サービス業の就業者数は2016年2月度の結果に並ぶ400万人と、過去最大の就業者数となっています。就業者数は多いものの、求人の数が他業界に比べて多い飲食業界では求職者の取り合いが激しく、時給での差別化に重きを置いている企業は多いです。また、飲食業界の平均時給は2016年の下半期に突入してからわずかではありますが増加を続けています。
~変動額編~
全業種における9月度と10月度の時給差額を見ると、東北エリアを除いてですが時給の増額が窺えます。この要因としては主に2つ考えられ、①最低賃金が10月に改定されたこと②飲食系や販売系の求人、短期のイベントスタッフなどの求人などが年末年始に向けて増えていること、が挙げられます。
大学生は「短期」という言葉に弱く、特にこの時期は、学校の授業がない冬休みの直前期ということもあり、「冬休みの間にたくさん働いて、お金を稼ごう」と考えている大学生は多くいます。居酒屋であれば、「忘年会・新年会シーズン限定」、アパレルショップであれば、「年末年始のセール期間限定」などというように短期間にたくさん働くことができるということを押し出した求人がたくさんあるので、このような文言が記載されている求人に求職者をとられている、またはとられる可能性は高いです。多くの塾様では長期的に働いてほしいという思いを抱えていらっしゃることだと思いますが、短期を押し出している求人に惹かれている求職者をとるためには、高めの時給設定や好条件化、そして求人に「塾講師として働くことのメリット」なども記載できるといいですね。
また、塾講師の時給は9月1日時点と11月1日時点で、一部のエリアを除いて低下していますが、これは決して多くの塾で時給の引き下げが行われたわけではありません。高時給な良案件が充足の結果、掲載を停止したことで相対的に時給平均が下がったと考えられます。ここからも時給の良い求人からは採用者が出るということがわかりますね。
~総括~
他業界は着々と賃金の増加を行っています。このことを軽視すると、求職者はどんどん他業界に流れていきます。自社の応募者獲得のため、そして塾業界のさらなる発展のためにも応募者獲得のできる求人作りを行いましょう!
おわりに
今回の記事はいかがでしたでしょうか?皆様にとって有益な情報となっていれば幸いです。
今後とも塾講師ステーションを宜しくお願いします。