特集記事のサムネイル画像

「思っていたより稼げなかった」はどうして起こるの?今どきの大学生のアルバイト収入事情とは?!

2018/03/22

「思っていたより稼げなかった」

このようなことを言って退職した学生はいませんか?前回の講師の退職理由の中にもこういった意見は少なくありませんでした。

学生は平均して月にどのくらいアルバイト収入を得ていて、その収入を何に使っているのかについて考えたことはありますか?

今回は、全国大学生活協同組合連合会が2018年2月26日に発表した「第53回学生生活実態調査」から、アルバイト収入に関する部分をまとめ、考察してみました。

学生生活実態調査の調査概要は以下の通りです。

調査実施時期2017年10〜11月、調査対象全国の国公立および私立大学の学部学生回収数10,021(30大学・回収率32.3%)、調査項目の概要属性、住まい、大学生活(登下校時刻・サークル・就職など)、日常生活(生活時間・政治への関心など)、経済生活(暮らし向き・アルバイト・奨学金・1ヶ月の生活費・半年間の特別費など)、大学生協について(店舗の評価・活動の認知)、大学生協や大学への意見

学生のアルバイト収入の推移

学生講師からシフトに関する希望や相談をしばしば受けると思います。では全国の学生は1ヶ月にどのくらいアルバイトから収入を得ているのでしょうか。

(※金額は自宅生と下宿生のアルバイト収入の平均)

2017年は33,345円と2000年以降最も高い金額となりました。この金額の上昇の背景には、自宅生の「お小遣い」の減少と、下宿生の「奨学金」の減少が挙げられます。また、外部的な要因として、安倍内閣が行う働き方改革の影響で、最低賃金がここ数年で大幅に上昇したことによるアルバイト賃金の上昇が挙げられます。

アルバイト収入の用途

「旅行・レジャー」「衣類・バッグ」は男子より女子が高く、「生活費のゆとり」「生活費の維持」は自宅生より下宿生が高い結果となりました。また、1ヶ月の生活費の支出費目のうちの「教養娯楽費」も自宅生、下宿生ともに1,000円以上増加しました。従って日常的な支出の変化とアルバイト収入の用途が連動していると考えられます。

全体の支出に関しては、教養娯楽費の増加などが原因で、昨年から自宅生と下宿生で平均2,520円増加していました。このことから、学生は月の支出額が増加しているにも関わらず、お小遣いや奨学金の減少でアルバイトを収入の当てにするほかないと言えます。お金以外のやりがいよりも、まずは給与条件や月にどれくらいシフトに入ることができるのかを気にする学生は多いでしょう。1ヶ月の希望給与は個人差や地域差がありますが、この平均給与と比べ講師が現在の収入に満足しているか考えてみてください。

より詳しく学生生活実態調査を知りたい方はこちらをご覧ください。

新着記事

画面上部に戻る