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【中学英語】紛らわしい比較表現を整理して理解しよう!

高校生

2021/12/17

今回は英語の比較表現の中でも特に紛らわしいものについて紹介します。教えていてもたまに混乱する6つの表現をきちんと区別できるようになりましょう!

no more … than ~ / no less …than ~

まずは例文をそれぞれ見てみましょう。
・Sleeping too much is no more healthy than eating too much (is).
・A whale is no less a mammal than a horse is (a mammal).
まずno more ... than ~は「~ではないのと同様…ではない」という意味になります。このnoというのは程度を表す副詞となっています。つまり例えばA is no more X than B is (X).の場合、直訳すると「AがXである度合いはBがXである度合いより少しも上回っていない」ということになります。例文では「寝すぎ」というのと「食べ過ぎ」を「健康かどうか」という面で比較しており、「寝すぎが健康である度合いは食べ過ぎが健康である度合いを少しも上回らない」→「寝すぎは食べ過ぎと同様不健康だ。」という訳になります。
一方no less ... than ~ は「~であるのと同様...である」とい訳になります。同じようにA is no less X than B is (X). を直訳すると「AがXである度合いはBがXである度合いを少しも下回っていない」となります。例文では「クジラが哺乳類である度合い」と「馬が哺乳類である度合い」を比較して結局「クジラは馬と同様哺乳類だ」となるわけです。 

no more than + 数詞 / not more than + 数詞

こちらもまず例文から見てみることにしましょう。
・The employer paid her no more than 10 dollars for the work. 「雇用主はその仕事に対して彼女に10ドルしか払わなかった。」
・I have not more than 100 books in my room. 「私は自分の部屋にせいぜい100冊の本しかもっていない。」
no more than ~ は「(ほんの)~しか」という意味で only と同じ意味になります。上の例文では「ぴったり10ドルしか」という意味になります。
一方not more than は「(多くて)せいぜい~」という意味で at most と同じ意味になります。no more than と比べた時の大きな差はこの表現には指し示す数字の範囲に幅があるということです。上の例文を使って説明すると、「せいぜい100冊(97冊かもしれないし98冊かもしれない)」ということになり「(ぴったり)100冊」という意味には必ずしもなりません。

no less than + 数詞 / not less than + 数詞

例文を2つ紹介します。
・The employer paid her no less than 100 dollars for the work. 「雇用主はその仕事に対して彼女に100ドルも払った。」
・The cost will be not less than 30,000 yen. 「その費用は少なくとも30000円になるだろう。」
これもno more than… と not more than に類似しています。no less than ~ は「~ほども多く」という意味でas many as と同じ意味になります。この上の例文では「ぴったり100ドル」という意味になります。not less than ~は「少なくとも~」という意味でat least と同じになります。この場合数値には幅があります。例文の場合30000円以上ということなので、35000円の可能性も40000円の可能性もあることになります。ぴったり30000円とは限りません。 

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