集中力がない生徒には「参加型の授業」を作ろう！

授業中、生徒さんが寝てしまう…自分の話を聞かずに別のことをする…こういった悩みは塾講師の誰もが一度は抱える悩みでしょう。自分では精一杯の授業をしているつもりなのに…なかなか思った通りに授業が運ばない…そんな時、どうしたら生徒さんの集中力を持続させられるのでしょうか？

その方法のひとつとして、今回は「参加型の授業」を作るという考え方についてご紹介します！これを読んで、是非日々の指導に役立ててください。

参加型の授業とは？

まずはじめに、一度生徒側の気持ちに立ち返ってみましょう。自分が集中できた授業、そうでなかった授業…思い出してみてください。

大体の場合、集中できなかった授業、すぐ眠くなってしまった授業というのは、いわゆる「聞き主体」の授業ではなかったでしょうか？先生が板書を書き、それを写す。先生が話すので、それを聞く。つまり受身の姿勢で受けていた授業では、なかなか集中力を持続させるのが難しかった経験があるのではないでしょうか。逆に、先生がよく質問を当ててくるような先生だったり、もしくは少人数でのグループワークを主体とした授業などでは、あまり眠くなるということもなく過ごすことができたと思います。こういった授業は得てして時間の経過が早く感じられ、生徒さん精神的な苦痛も小さくなるでしょう。

このように、生徒の行動や発言が授業に組み込まれている形の「参加型」の授業は、生徒さんの集中力を持続させるのにとても効果的なことがわかります。

実際に参加型の授業を作り上げよう！

では、実際にどのようにして参加型の授業を作るのかについて見ていきましょう！

まず、一番わかりやすく簡単な方法は、先ほどの例にもあったとおり「生徒に質問を当てる」ことです。しかし、ここでいう質問を当てるというのは、いわゆる参考書中の練習問題などを当てて解かせるということではありません。講義の最中に、説明をしながら今までの復習などを織り込んだ問いをふっていくという感じで質問を組み込みます。これによって生徒は程よい緊張感で授業を受けることになり、講義に当事者意識を持って取り組めるようになります。

また、授業の前後の小テストなども効果的です。前の授業の最後に行った小テストを、あえて次の授業のはじめに行うなどして、前の範囲を確実に身に付かせるようにしましょう。前回と同じテストを行うことには意味があり、こうすることで生徒に「前一度やった問題だから満点をとれないとおかしい」と思わせることで、復習をかなり確実にすることができるでしょう。実は、問題演習による復習でもっとも大事なことは「確実に満点を取るようにさせる」ことにあります。だいたい覚えている、と確実に正解できるの間にはとても大きな壁があります。なぜなら、テストでは正解しないと点数にならないからです。このことをよく話した上で生徒さんを小テストに臨ませるようにしましょう。

いかがでしたか？生徒さんの積極的な授業への参加を促して、どんどん活発な教室を作り上げていきましょう！