模擬授業の形式と準備!【採用試験対策】

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塾講師ステーション情報局
編集部
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塾講師の採用試験の中で、「模擬授業ってどうやったらいいの?」と模擬授業を漠然と不安に思っている方も多いのではないでしょうか?
日常生活では授業をする経験はあまりないので、イメージしにくいかと思います。
ということで、模擬授業のイメージがつかめるよう概要とおすすめの準備方法をまとめました!
模擬授業の選考がある方はぜひチェックしておきましょう。
模擬授業の形式・概要
模擬授業は、実際の授業に近い形の選考をすることで塾講師適性をみる選考です。
よって、塾によって形式は様々です。
ここでは、最も一般的な形式の詳しい紹介と、現役塾講師の体験談を紹介します。
最も一般的な模擬授業
最も一般的な模擬授業の形式は(1)問題選択→(2)問題を解く&解説準備→(3)模擬授業といった流れで進みます。
(1)問題を選択
塾から提供される複数の問題の中から、自分が最も得意な科目や分野を選びます。文系なら英語、国語、社会から、理系なら数学、理科、英語から選ぶ場合が多いです。問題のレベルは、センター試験(共通テスト)や高校入試レベルが一般的です。
(2)問題を解く&解説準備
選んだ問題を実際に解き、生徒に分かりやすく教えるための解説を考えます。この際、正解は与えられないことが多いため、自分でしっかりと問題を解く必要があります。準備時間は10分程度と短いため、効率的にポイントをまとめることが重要です。
(3)模擬授業
準備した解説を、選考官(塾の先生)を生徒に見立てて授業を行います。授業時間は10分程度と短いので、要点を押さえて簡潔に説明する力が試されます。
経験者の体験談
筆記試験で解いた問題の中から1つ選んで、担当者数名に説明するという形式だった。問題のレベルは中学3年生程度のようだった。ホワイトボードで図を描いて、5分程度で数学の三角関数の問題を解説した。(大学3年生・女性 )
自由に科目と単元を選んで授業をしました。私は数学で三角形の相似問題にしました。形式は先生の目の前でホワイトボードを用いて授業するもので、時間は30分くらいでした。(大学1年生・女性 )
個別授業の形式で、生徒二人を一人で同時に相手にするという内容でした。指導教科は多くの中から選択するという形でした。時間は大体20分くらい行い、一方の生徒に教えている間に、他方の生徒に問題をとかせてうまく両方の生徒を教える能力を見る形式でした。(大学1年生・男性 )
模擬授業の基本的なやり方&3つのポイント
模擬授業は、選考官にあなたの「先生としての資質」をアピールする絶好の機会です。ここでは、模擬授業を成功させるための基礎的な考え方と、高評価につながる3つのポイントを解説します。
模擬授業の基礎的なやり方
模擬授業で最も大切なのは、「なぜそうなるのか」という思考のプロセスを丁寧に教えることです。
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順序立てて説明する: 問題を解くまでの道のりを、最初から最後まで順を追って説明しましょう。「当たり前」と思える部分も省略せず、生徒が自分で再現できるように解説することが重要です。
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基礎知識を丁寧に: 授業の拠り所となる公式や文法は、その使い方や意味をしっかり説明しましょう。
【ポイント1】明るく、元気に、ハキハキと
挨拶から授業中まで、明るく元気な振る舞いを心がけましょう。選考官は、あなたの指導力よりも、生徒に良い影響を与えられるかを見ていることが多いです。
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挨拶をしっかり: 授業の最初と最後には、ハキハキとした挨拶を忘れないようにしましょう。
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声を張る: 面接よりも少し声を張ることで、熱意を伝えられます。
【ポイント2】生徒さんへの配慮を怠らない
授業は、生徒が理解して初めて意味があります。生徒役の選考官に気を配りながら授業を進めましょう。
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板書を工夫: 字をきれいに書く、重要な部分は色を変えるなど、見やすい板書を心がけましょう。
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理解度を確認: 「ここまで大丈夫ですか?」と質問を投げかけたり、生徒がイメージしやすい具体例を使ったりすることで、コミュニケーション能力もアピールできます。
【ポイント3】問題のポイントを見抜いて強調する
問題を解く鍵となる部分を強調することで、メリハリのある分かりやすい授業になります。
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ポイントを強調: 重要な公式や文法、考え方のコツを特に強調して説明しましょう。
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間違いやすい点を指摘: 生徒が陥りがちなミスを事前に指摘できると、「生徒目線」で考えられる指導者として評価が高まります。
これらのポイントを意識することで、選考官に「この人なら安心して生徒を任せられる」と思わせることができるでしょう。
模擬授業の準備方法
模擬授業は、事前の準備が成功の鍵を握ります。特別な勉強は必要ありませんが、ちょっとした工夫で本番でのパフォーマンスは大きく変わります。
事前情報をしっかり収集
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選考案内を熟読する: 模擬授業の形式や問題の範囲など、選考に関する情報はメールやウェブサイトに記載されていることがほとんどです。見落としがないように、隅々までしっかり読み込みましょう。
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質問する勇気を持つ: 事前に情報が公開されていない場合でも、「模擬授業の形式について、もう少し詳しく教えていただくことは可能でしょうか?」といった丁寧な質問は、熱意を示すことにもつながります。ただし、質問は要点を絞り、簡潔に行いましょう。
シミレーションをしよう
模擬授業に向けて、頭のなかでイメージをしてみることは手軽にできて効果的です。
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頭の中でイメージする: 普段の勉強中に「この問題をどう教えたら分かりやすいか?」と考える習慣をつけましょう。解法のポイント、解説の時間配分、板書の仕方を具体的にイメージしておくと、本番でスムーズに言葉が出てきます。
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人に聞いてもらう: 家族や友人に生徒役をお願いして、実際に模擬授業をしてみるのが最も効果的です。客観的なフィードバックをもらうことで、改善点が見つかります。
特別な勉強は必要なし
模擬授業のための特別な勉強は必要ありません。模擬授業で問われるのは、あなたが持っている既存の知識を、いかに分かりやすく伝えられるかという点です。筆記試験に向けた勉強を通して得た知識を、「教える」という視点で整理しておきましょう。
まとめ:模擬授業を乗り越えて、塾講師の夢を掴もう!
ここまで、塾講師の採用で重要な「模擬授業」について解説しました。
初めての模擬授業は、誰でも緊張するものです。しかし、これはあなたがこれまで培ってきた知識を、未来の生徒たちにどう伝えるかを試す、素晴らしい機会でもあります。
特別な勉強は必要ありません。あなたの「学んできたこと」と「教えたい」という情熱があれば、きっと乗り越えられます。
さあ、自信を持って一歩を踏み出し、憧れの塾講師として生徒たちの成長を支えるやりがいを、ぜひ体験してください!
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