【徹底解説！】履歴書・職務経歴書の書き方（正社員応募向け）

「履歴書と職務経歴書は何が違うの？」「似たような項目もあり、書き分け方がわからない」「どう書けば採用担当者の目に留まるのか？」
そのような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では塾の正社員求人に応募する際の履歴書、職務経歴書の書き方についてご紹介します。
ダウンロードできるフォーマットや見本もありますので、ぜひご活用ください！

履歴書と職務経歴書の役割の違い

履歴書の書き方

ポイント②自己PRの書き方

自己PR欄では応募する企業の求める人材像を確認したうえで、ビジネスにつながる強みを書きましょう。また、具体例を交えて書くことができるとあなたの人物像が採用担当者に伝わりやすくなります。
ちなみに、職務経歴書にも自己PRを記載しますが、内容がかぶっても問題はありません。履歴書は記入欄が狭いので端的に分かりやすく、職務経歴書ではより具体的に詳しくといった書き分けを意識するのがポイントです。
職務経歴書での自己PRの書き方はコチラ(アンカー埋める）

記入例

・ヒアリング力
現職では顧客の顕在ニーズだけでなく、潜在ニーズを引き出すヒアリングを心がけています。お客様 自身も気づいていないような困りごとを引き出し、ソリューション提案することで、他社と見比べているお客様を成約につなげ、20XX年度は支店の目標比150％の営業利益を達成しました。

ポイント③志望動機の書き方

志望動機欄では「なぜこの会社に入りたいのか」を明確にし、その企業で自身の「強み」をどのように生かしたいか具体的に説明します。
ポイントはズバリ、”具体性”。
塾業界でよく見られる抽象的な書き方として「生徒の成長に貢献したい」、「御社の教育方針に共感した」といったものがあります。しかし、これでは採用担当者の印象には残りません。
あなたの考える「生徒の成長」とはなにか？なぜそう考えるのか？それがなぜ応募先の企業だと叶うのか？
そんな風に問いかけを重ね、あなただけの志望理由を語ることが重要です。

▶ポイント◀
５W1Hを使って抽象的な想いを具体化する！

（例）「生徒の成長に貢献したい」
→自分にとって「生徒の成長」とは？
＝成績が上がるなどの成功体験を積んで自信をつけさせること
→なぜそう考えるのか？
＝学習塾でのアルバイト時代に担当した生徒で第一志望に合格した子とそうではない子を
比較すると、自信の有無が如実に影響していると感じたから。
→なぜ応募先の企業だとそれが叶うのか？
＝現場の社員は授業や広報活動を担当しないため、生徒や保護者とのコミュニケーションに専念
できる環境があり、「成績アップ」「志望校合格」のような大きなことや勉強のことだけで
なく、日々の機微にも気づき、ほめたり認めたりできると考えるから。

職務経歴書の書き方

職務経歴書とはA4縦サイズ1～2枚程度にこれまで応募者自身が経験してきた職務の内容（職務経歴）を自由様式で詳しく記載する書類です。
自分が募集要項にマッチした人材であることをアピールでき、また採用担当者も選考の参考にするため、転職活動には欠かせません。

職務経歴書イメージ

職務経歴書には既定の様式はありませんが、上のイメージのように、「職務要約」「職務経歴」「スキル・資格」「自己PR」などの項目で記入するのが一般的です。
また、履歴書に書ききれなかった、記入欄がなかったといった場合には「志望動機」を補足することもあります。

ポイント①職務要約の書き方

職務要約欄は、職務経歴のあらすじの役割。これまでの職務経歴の中から重要なポイントを抜粋し、3～5行で簡潔にまとめましょう。
職務経歴書の冒頭にあり、応募者のスキルや経験の大枠を把握できる部分なので、採用担当者の興味を引く内容を意識します。

▶記入例◀

株式会社〇〇に新卒入社後、2年間、住宅展示場への来場者に対する反響営業を中心とした、不動産営業職に従事してきました。社内の設計担当者、施工担当者と連携して施工プランを立案するほか、お客さまのニーズに合わせて資金計画の相談に乗るなど、顧客満足度の向上を追求してまいりました。20XX年には所属している支店の契約件数が目標比150％を達成することに貢献しました。

ポイント②職務経歴の書き方

職務経歴書の職務経歴欄には、勤務先企業ごとに以下のような内容を記載します。

・勤務先企業の情報（資本金や従業員数などの会社規模）
・在職期間
・所属部署、役職
・業務内容（各プロジェクト名や実績など詳細に）

採用担当者が読みやすいように、長く文章で書くよりは箇条書きで簡潔にまとめることがポイントです。

職務経歴イメージ

ポイント③自己PRの書き方

職務経歴書の自己PR欄は、職務経歴欄で記載した内容に応じたことを書きます。
たとえば、難易度の高い契約を結びつけた営業経験をもとにすると、コミュニケーション能力やプレゼン能力の高さをアピールできます。
このときアピールする能力は、応募先企業の業務内容にマッチするものを選びましょう。

なお、記入欄が小さく限られた履歴書と異なり、職務経歴書では自己PRを2つ以上挙げても構いません。
履歴書と内容がまったく同じにならないように、より具体的なエピソードや数字を追加するなど工夫をするのも効果的です。

記入のステップ
１．自分にはこういう能力がある
（例）組織マネジメント力
２．それはこのようなエピソードに示されている
（例）飲食店の店長として、総勢XX名のアルバイトのスタッフ教育をしてきた。
月に一度全体ミーティングを実施し、運営に対してのヒアリングなどを行い、
意見を積極的に取り入れることでスタッフの満足度改善を図っている。
結果として退職率がxx％からxx％に低下し、採用にかかるコストをxx％削減することが
               できた。
３．足りないと思われる能力についてはこのような克服方法を考えている
      （例）塾の現場ではより一層、従業員のモチベーションコントロールが必要となると考えている
               ので、コーチングスキルやチームビルディングについて学んでいきたいと考えている。
 4．だから、仕事の現場で活躍できる
      （例）御社では採用後の育成に注力し、モチベーション高く大学４年間勤続するアルバイトスタッフ                 を増やすことで、生徒にとって学びやすい環境を作っていきたい。

ポイント④資格・スキルの書き方

職務経歴書の資格・スキル欄は、応募先企業の業務内容にマッチする資格を重視して選び、優先的に記載します。このとき資格名は正式名称で記載するほか、取得年月日まで記載するのがポイントです。
これといった資格やスキルがない場合には、「特になし」と記載するか、勉強中の資格について「○○（資格）取得のために勉強中」と記載する方法もあります。

なお、塾の正社員で生かせるスキルとしては以下のようなものがあります。

・PCスキル
生徒の成績管理や営業管理など様々な場面でExcelを使用する場合があります。また、保護者や生徒を集め た説明会やセミナーを教室で実施する場合にはPowerPointのスキルもあると良いでしょう。
・教員免許、TOEICなどの検定試験
講師職として指導する場合、各教科の学力や指導力を示すことができます。
・普通自動車免許
教室の地域によっては必要となる場合があります。

▶記入例◀
■PCスキル
Word ／ 書式設定、表の挿入、社内打ち合わせ用の資料作成が可能なレベル
Excel ／ 簡易グラフの作成、IF関数、ピボットテーブルの使用が可能なレベル
PowerPoint ／ レイアウト図の作成、新規資料作成の使用が可能なレベル
■資格
普通自動車第一種運転免許 ／ 20xx年xx月取得
TOEIC Listening＆Reading Test xxx点 ／ 20xx年xx月取得

「受かる」書類にするには？第三者の目で見てもらおう！

 履歴書や職務経歴書の出来は就職・転職の成功に大きく影響します。なぜなら、採用担当者にとってはあなたが入社後活躍できる人材か、自社にマッチしているのかを見極めるためのはじめの一歩だからです。

書類選考の通過率を上げるためには、しっかりと企業研究したうえで、その企業で求められているスキルや経験に合わせて、職務経歴書を作成しましょう。
とはいえ、初めての就職・転職の場合、どのように書くと良いのか迷うこともあると思います。
また、他業種からの転職の場合、求人や企業HPを見ていてもピンと来ない部分もあるかもしれません。
そういった中で応募する企業に刺さる書類を作成するのは非常に難易度が高いです。

そこでおススメしたいのは、書類を書いたら第三者の目で見てもらうことです。
内容はもちろんのこと、表現として1文字変わるだけで大きく印象が変わることもあります。

例えば、以下の二つの分を見比べてみてください。

A：英語が教えられます
B：英語は教えられます

Bは「英語以外は教えられない」という意味を内包しているように受け取られかねません。

その他にも、

・「補習指導が中心で通塾する生徒は勉強が苦手な子が多い塾」を運営している企業に対して、「受験指導が得意で、地域トップのXX高校に●名合格させた」ということをアピールした。
・「教室勤務の社員は営業・宣伝活動をしない塾」に対して、前職での営業成績をアピールした。

といったケースで、企業側からミスマッチと判断されてしまうことがあります。

この書類は採用担当者にとってはあなたのファーストインプレッションを決めるもの。
ぜひ第三者にも読んでもらい、どういう印象を受けたか聞いて、こだわって作成してみてください！

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