塾業界で後悔しない「給与・待遇」求人票の見方
固定残業・インセンティブ・手当の“落とし穴”まで、ここだけ押さえればOK
求人票の「月給◯万円」「年収例◯万円」だけで判断して、入社後に
「思ったより手取りが少ない」「残業代が出ない」「インセンが読めない」
とズレるケースは、塾業界では珍しくありません。
この記事では、塾の求人票でとくに差が出やすい 固定残業制度 と インセンティブ を中心に、「給与・待遇」を見抜くチェックポイントを解説します。
目次
1. まず最初に見るべきは「月給」ではなく“内訳”
求人票の月給は、以下のような構成になっていることが多いです。
-
基本給
-
固定残業代(みなし残業代)
-
各種手当(役職・住宅・家族・地域など)
-
インセンティブ(別途/含む/条件付き)
チェックポイント
-
固定残業代が“月給に含まれているか”
-
手当が“全員一律”か“条件付き”か
-
インセンが“毎月の変動給”か“賞与連動”か
求人票上の月給が同じでも、内訳次第で「実質の基本給」「残業代の出方」「賞与のベース」が変わります。
2. 固定残業制度(みなし残業)で必ず確認する3点
塾業界は、固定残業制度を採用している企業が一定数あります。制度自体が悪いわけではありませんが、読み方を間違えると年収見込みがズレます。
① 固定残業「何時間分」か
例:固定残業代(30時間分)を月給に含む
→ 30時間を超えた分が追加で支給されるか もセットで確認。
② 固定残業代はいくらか(明記があるか)
-
「固定残業代:◯万円(◯時間分)」と明記されているか
-
明記がない場合、内訳が不透明なことがあります(要確認)
③ “基本給”が低くなっていないか
固定残業代が厚い設計だと、同じ月給でも 基本給が低く 見えることがあります。
基本給が低いと、以下に影響が出ることがあります。
-
賞与が「基本給×◯ヶ月」計算の場合の支給額
-
昇給の伸び方(企業によって評価テーブルが基本給連動)
-
退職金制度が基本給連動の場合
月給の高さより「基本給がどれくらいか」を優先して見ましょう。
「この求人、固定残業が何時間で、基本給は妥当?」など、求人票を見ながら一緒に整理したい方は、ぜひアドバイザーにご相談ください!公式LINEよりお申込みいただけます。
3. インセンティブは“出る前提”で見ない
塾のインセンティブは、会社によって設計が大きく違います。
よくあるパターンは以下の通り。
-
入会数・売上などの KPI達成 で毎月支給
-
教室利益・売上で 四半期/半期 で支給
-
賞与に上乗せ(賞与連動)
-
教室長・管理職のみ対象
-
個人ではなく教室(チーム)評価で支給
インセンティブで確認すべき4点
-
対象者:講師職も対象? 教室長から?
-
条件:何を達成したらいくら?(KPIが明記されているか)
-
再現性:「平均支給額」or「支給実績レンジ」があるか
-
上限:青天井か、上限ありか
求人票に「インセンティブあり」と書いてあっても、
-
実は教室長以上のみ
-
条件が厳しく平均支給が小さい
-
変動が大きく生活設計に向かない
というケースもあります。
インセンティブは“上振れ要素”として捉え、基本給+賞与で生活が成立するか を先に確認するのが安全です。
4. 「賞与あり」は要注意。見るべきは“算定基準”と“実績”
求人票の「賞与年2回」は、情報としては粗いです。確認したいのは次の2点。
-
算定基準:基本給ベース? 役職給含む? 業績連動?
-
支給実績:昨年実績で何ヶ月分か(平均とレンジ)
塾は、校舎の業績や在籍期間で賞与が変動することもあります。
「何ヶ月分」と「支給条件」をセットで見ると、年収の精度が上がります。
5. 手当・福利厚生は“金額換算”して比較する
同じ月給でも、手当が厚い会社は可処分所得が増えます。塾で差が出やすいのはこのあたりです。
-
住宅手当(地域条件・賃貸条件あり)
-
家族手当(扶養要件あり)
-
地域手当
-
教育手当(子ども関連)
-
交通費(上限・実費)
-
社宅/転居費用補助(転勤ありの会社に多い)
実務的な比較方法
「月給+手当(確実に出る分)+賞与見込み」で横並びにして、
インセンティブは別枠(上振れ)で管理すると比較しやすいです。
LINE登録者向けに「求人票チェックポイントリスト(残業・休日/給与・賞与/福利厚生)」を配布しています。受け取りたい方はLINEから↓↓
6. よくある“勘違い”と対策(塾業界あるある)
勘違い①:月給が高い=年収が高い
→ 固定残業が厚く、基本給が低いケースも。
特に学習塾業界は、賞与・昇給で差が大きく出るため、3年後の年収が大きく左右されるケースも。
勘違い②:インセンティブあり=給与が増える
→ 対象者や条件次第。支給実績(平均・レンジ・支給頻度)を必ず確認。
塾では対象が個人ではなく教室単位での支給となっていることも。
勘違い③:残業が少ない=固定残業でも得
→ 残業抑制がある企業もある一方、繁忙期(講習・入試期)に増えることも。
また、固定残業代20時間分などとなっている企業でも、通常期は残業がほぼなしという塾もあり、その
場合は、残業をしていないのに残業代が受け取れるため、得となることも。
7. 最後に:求人票だけでは読めない「運用実態」を取りに行く
給与・待遇は「制度」だけでなく、実際の運用で体感が変わります。たとえば、
-
固定残業を超えた分は本当に支給されているか
-
KPIの達成難易度は妥当か
-
昇給は年1回あるが、上がり幅はどれくらいか
-
教室長昇格の平均時期と、昇格後の給与レンジ
このあたりは、応募前に確認することで「想定と違った」を減らせます。
まとめ|求人票だけで判断しないために
給与・待遇は、数字だけを見ると分かった気になりがちですが、
塾業界では 固定残業制度・インセンティブ・賞与の設計や運用 によって、
「想定していた年収・働き方」とズレが生じやすいのが実情です。
特に、
-
固定残業は 何時間分なのか/超過分はどうなるのか
-
インセンティブは 誰が・どの条件で・どれくらいもらっているのか
-
賞与は 何を基準に、どの程度支給されているのか
といった点は、求人票だけでは判断しきれないことも多くあります。
塾講師ステーションキャリア エージェントができること
塾講師ステーションキャリア エージェントでは、
塾業界に特化した視点で、求人票の内容を一緒に整理し、
あなたの経験・希望条件に照らして「現実的な判断軸」をお伝えしています。
-
この求人の給与設計は、業界内で見て妥当か
-
固定残業・インセンを含めた 実質年収の考え方
-
将来的に教室長・運営職を目指した場合の年収イメージ
-
今すぐ転職すべきか/もう少し現職で経験を積むべきか
といった点を、応募を前提とせず ご相談いただけます。


